よもやま-気功の話
「気」というものが本当に存在するかどうかはわかりません。しかし、気功がすぐれた健康法であるのは確かです。
血の巡りがよくなると、その部位をひんやりした空気が通りぬけるように、あるいはやわらかな空気に包まれるように感じます。その感覚を「気」と呼んでいると解釈してもいいと思います。
健康に悩みをかかえている人は、サプリメントを飲むとか食生活に気をつけるとか、なにかしら取りくんではいると思います。しかし効果が実感できずになかなか長つづきしないのではないでしょうか。
本来人間には自然治癒力がそなわっているはず。ところが現実には、快適にはほど遠い健康水準で安定してしまう人が少なくありません。私もそのひとりです。
その自然治癒力を取り戻すためには、体を動かすことが不可欠なのではないでしょうか。スポーツが好きな人ならスポーツを、それが難しければヨガ、気功といった体を動かす健康法を日課にするのがもっとも有効のように思います。
射精無快感症を抱えていて、かつ体調不良に悩んでいたり、血行不良に思いあたる節があったりする方に、選択肢のひとつとして気功をおすすめしたいと思います。
ここでは、気功がどのようなものかを知ったり、気功が自分にあうかどうかを確かめたりするのにおすすめの本をご紹介します。
気功本4冊
別頁でもご紹介した4冊が大変わかりやすく、私も独学で気功で気もちよくなれるまでに上達することができました。
興味のある方は、まずこの1冊を読んでみてください。
自己啓発っぽい内容は好き嫌いがわかれそうですが、気功師としては本物だと思います。
必ずしも隅々まで読まなくてもいいと思います。ここで紹介されている気功の型は、とても簡単ですが気もちいいです。
やってみて、いいなと思ったら続く2冊を読んでみてもいいでしょう。これら3冊で太極気功十八式すべてが紹介されています。
気功の型をもっと知りたければ、こちらです。
八段錦という型が紹介されています。
太極気功十八式は、気に包まれる感覚がとても気もちいいです。
八段錦は、体の悪いところに直接効果がおよぶ感じがします。
どちらかといえば太極気功十八式のほうが易しいです。
ちなみにこれらの本で紹介されている太極気功十八式は著者が独自のアレンジを加えたものなので、他の気功師の教則ビデオとはいくぶん異なっています。
八段錦もいろいろあるそうで、この本で紹介されたのと同じものをおこなっている映像は観たことがありません。
長つづきするために
もし近隣に気功教室があったら私は通っていたかもしれませんし、もっと若いうちに健康を手に入れ、射精無快感症も治癒または改善していたかもしれません。
ミもフタもありませんが、独学でがんばるのではなく、教室に通ってきちんとした指導を受けるのがいちばんだと思います。
太極気功十八式について
型の一覧です。いくつかは感想も書きました。
赤でマーキングした5つは、紹介した1冊目の本に載っている型です。5つの中では、私は2と18が特に好きです。また、3と12は人気があるそうです。
01.起勢調息 きせいちょうそく(始まりの動作)
02.開闊胸懷 かいかつきょうかん(胸を開く動作)
簡単な型ですが、とても気もちいいです。
03.揮舞彩虹 きぶさいこう(虹の中で舞う動作)
04.輪臂分雲 りんびぶんうん(雲を掻き分ける動作)
05.定步倒卷 ていほとうかん(泳ぐ動作)
06.湖心划船 こしんかせん(船を漕ぐ動作)
07.肩前扥球 けんぜんたくきゅう(ボールを持ち上げる動作)
腕を上げる動作は意外に速く軽やかにするのがいいみたいです。紙風船を宙に浮かす感じでしょうか。吸うのがあわただしくならない流れをつかむ必要があります。
08.轉體望月 てんたいぼうげつ(月を見上げる動作)
09.轉腰推掌 てんようすいしょう(腰を捻り掌で押す動作)
10.馬步雲手 ばほうんしゅ(雲をなびかせる動作)
体をねじる動作が消化器官にきいている気がします。動きをダイナミックにするといいそうです。
11.撈海觀天 ろうかいかんてん(大漁を喜び天を仰ぐ動作)
12.推波助浪 すいはじょろう(波の動作)
13.飛鴿展翅 ひこうてんし(ハトが羽ばたく動作)
腕を前から横へと動かす動作がつづいて、私は少し腕が疲れます。
14.伸臂沖拳 しんひしょうけん(こぶしを突き出す動作)
ただ拳を前に突きだすだけの型ですが、腰によいことが実感できます。
15.大雁飛翔 たいがんひしょう(雁が羽ばたく動作)
上を向いてつま先立ちになるのが難しく、よくよろめいてしまいます。
16.環轉飛輪 かんてんひりん(風車の動作)
17.踏步拍球 とうほはつきゅう(毬をつくを突く動作)
本の説明で唯一よくわからなかった型です。弾むように動く型です。左、右とリズミカルにできるようになると気もちいいです。慣れないうちはあわただしくなりがちですね。
18.按掌平氣 あんしょうこき(終わりの動作)
とても気もちのいい型です。
八段錦について
とても効果の高い気功です。太極気功十八式だけではものたりなくなったら、これをやってみるといいでしょう。別頁でも書きましたが、肩こり腰痛がひどいときは、寝る前に三、四、五を少しやるといいです。
一段錦 胃腸を活発にして下腹の贅肉を取る
昔は、胃腸に気を通そうと意識したのがよくなかったのでしょうか、かなり根気よくやりましたが、疲れるばかりで効果を実感できませんでした。
しかし最近、精巣静脈の血流が改善してから、この型が気もちよくなりました。この型では必ずしも胃腸を意識しなくてもよいのかもしれません。
二段錦 足腰を鍛え心臓と肺の機能を強化する
昔も今も、私はこの型がいちばん気もちいいです。心肺の状態が悪くないからかもしれません。
三段錦 どんな病気に対しても免疫に
肩こりのひどかった私には少し痛い型ですが効果はあると思います。
四段錦 リラックスして、自然治癒力を高める
これも肩こりによいということで積極的にやりました。若いころは気もちよさは感じませんでしたが、今は意外にも頭部がとても気もちよくなります。
五段錦 ストレスを解消し、疲れをとる
腰痛によく効きます。はじめは中腰で体を回転させるのがきつかったですが、これはやり方がまちがっていたからで、疲れない動きかたを見つけてからは楽にできるようになりました。
昔は気もちよさは感じませんでしたが、最近一時期、回転を止めて顔の向きをゆっくり変えるところで、内腿に気が流れこんでくるのをはっきり感じました。
六段錦 動きがエネルギッシュで俊敏になる
以前は、上を向いて身体を回す動きがつらくて(首が痛い)敬遠していましたが、今は腰が気もちいいです。
七段錦 心身を頑健に鍛える
めずらしく体に力を入れる型です。昔は力を入れるとみぞおちが痛くて疲れました。やる気が出るという効果は実感できたのですが。
最後に息を吐くときに頭部に気が巡ることに最近気がつきました。
八段錦 しなやかな身体をつくる
特に難しい型でもなくきつい型でもないにもかかわらず長年効果をまったく実感できなかったのが、2019年になってから全身が気もちよくなれるようになりました。体をリラックスさせる効果が大きいと思います。