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よもやま-催眠オナニーの話

男性のマスターベーションは通常、射精したらおわりです。

そして、射精に快感がともなわないのが射精無快感症です。

射精を必要としない催眠オナニーが、もしかしたらオーガズムを得る糸口になるかもしれない。そう思ったのが、催眠音声を聴きはじめたきっかけです。

今のところオーガズムは得られていませんが、催眠オナニーが性感向上にはとても有効だと実感しています。

どうでもいい話ですが、催眠音声で「変態」といわれて興奮する人は多いんでしょうか。私はなにごともなかったようにスルーしてしまいます。

やりはじめの試行錯誤

​無料音声をあさる

まずは、催眠オナニーの入門者にむけたサイトを参考に、無料のものをいくつか聴いてみました。

はじめて催眠状態になれたのがどの音声でだったかははっきりしないのですが、導入で吸ったり吐いたりを繰り返すタイプのほうがとっつきやすくは感じました。「良いものを吸いこんで悪いものを吐きだす」という要領は、若いころに少しやった気功と共通しているからでしょう。もっとも、ある程度慣れてからはタイプのちがいは問題にならなくなりました。

​セルフあり(手を使うもの)は聴きません。

​催眠に入るコツをつかむまで

やりはじめたばかりのころ、眠りかけの状態で聴くのがいいのではないかと思い、わざと眠いときに聴いてみましたが、これは失敗でした。言葉がまったく入ってきませんし、眠りこみそうになっては音声に驚いて目が覚めるという繰り返しで全然だめでした。

次に、座禅を組んだときの要領でやってみました。つまり、心をゆったりさせつつ全身にアンテナを張りめぐらせるのです。矛盾しているようですが、これがうまくいきました

何度か成功してからは、こうした心得も必要なくなりました。ただ気分よく音声を聴いていればいいのです。

エロか非エロか

私の場合、やっと催眠状態に入れたという段階では、エロパートではほとんど快感が得られませんでした。何かが突き上げる感覚はあるのですが、快感がせき止められる感じがして体がこわばって疲れるだけなのです。

ですからはじめのうちは、非エロか、またはエロものでもエロパートを省いて聴くことが多かったです

催眠状態にはなんとか入れるようになっても、催眠自体が気持ちいいと感じられるようになるまでには結構時間がかかりましたね。

よく聴く無料音声

は特によく聴いたもの。括弧内は声優です。
​トレーニング用催眠音声

トレーニング用の定番といわれる2作品は、数えきれないくらい繰り返し聴きましたし、今も聴いています。

「姉妹催眠 -first anniversary-」(ftnr&kuroko)

ある時期までもっともよく聴いたトレーニング音声です。といっても全部のパートを聴くと長すぎるので、あれこれ省いたり切ったりして60分程度に編集したものを使っています。

はじめて聴いたときは、まったく催眠に入れず中断しました。2度目には入りかけくらいにはなれたように記憶しています。

しかし、「予備暗示」「深呼吸」「量感」「温感」までは今もあまり音声どおりに感じることができません。長い時間をかけているからどうにか催眠状態に入れるという感じです。(kurokoという声優とはどうも相性が悪いようです。)

ですが、その後の「深化」パートがすばらしいと思います。催眠をやりはじめの頃は、ここのパートで頭部がいつもムズムズしたりこわばったりしました。そしてある日栓が抜けたようになって気もちよくなりました。それ以降もこわばったり決壊したりを繰り返しています。トレーニング用音声の決定版であることはまちがいないでしょう。

「Powerful Drug」(誠樹ふぁん)

これもすぐれたトレーニング用音声だと思います。ただし、それほど長くない導入で「あなたはすっかり催眠状態になりました」などといわれてしまうので、まったくのビギナーむけではないような気もします。

私ははじめ「階段を降りるイメージ」が苦手で、そのパートで苛々したものですが、無理に想像するのをやめてからは逆に催眠状態に入りやすくなりました。「ストン、ストン」という声が心地よく、これがもっと執拗に繰り返されていたら、もっと深く入れるような気がします。途中のサイレントパートでは、本当は階段を降りるイメージをするのでしょうが、私はイメージが苦手なので、ただ心地よさにひたっています。(音声を加工して「ストン、ストン」をくわえるといいかも?)

私の場合「first anniversary」を聴いたときほど深くは入れませんが、全体に気もちよく催眠状態を楽しめる音声ですし、長さも適度です。

催眠音声-エロあり

私の場合、快感がせき止められてしまうため、エロあり音声だと楽しめるものが限られました。また、血行が改善するにつれ、気もちよくなれる作品が徐々に増えていきました。

第5弾(誠樹ふぁん)

催眠がとても気持ちいい作品です。ただし「頭の中をぐるぐるかき混ぜる」というところは、頭部の血行がもっとよくならないと、うまくできそうにありません。かなり強い快感が得られる作品らしいですが、私はその点はだめでした。

Side Effect(誠樹ふぁん)

催眠がとても気持ちいい作品です。残念ながら性的快感はあまり得られませんでした。

積み木遊び(ftnr)

催眠がとても気持ちいい作品です。エロにもかなり長時間がさかれており、評価の高い作品ですが、私は快感はあまり得られていません。長いエロパートが私には不毛なので、ここで紹介している作品の中では聴いた回数は一番少ないです。ところで、これの他の声優のものも聴きましたが、当時初心者だったこともあってか、その音声では催眠状態にすら入れませんでした。

ハロウィーン(ftnr)

催眠でもエロでも気もちよくなれる、私には貴重な音声です。私の場合は股間でも脳でもなく、主に胴体(背筋?)が気持ちよくなります。

催眠音声-脳イキもの、キスもの

頭部の快感に特化したもののほうが、私は快感が得やすいようです。

ふぁんたんとチュチュしたい Ver1.00(誠樹ふぁん)

導入パートが変わっているのですが、初心者の頃は催眠状態にうまく入れないことが多かったです。ここさえクリアできれば、エロ(キス)は気もちいいです。

なでなで催眠(三森あいの)

脳イキもので、時間の短い作品ですが、私でもはじめから快感が得られ、オーガズムのパートでは恍惚感を覚え、脳イキってこれ?と思ったほどです。今にして思えば脳イキではなかったみたいですが。

ふたりきす催眠(三森あいの)

催眠もエロ(キス)も気持ちいいです。特に最後のキスラッシュでは、私の場合は口よりも頭の中を音が反響しつづけ、気もちいいだけでなく、頭部の血行改善にも有効という、一石二鳥の音声です。

Recording(ftnr)

脳イキものに数えていいかわかりませんが、頭の中を反響する声が気もちいい音声です。

有料音声を買う

無料の音声だけでは飽きてきたので、2018年夏からは有料作品を買うようになりました。

私が催眠音声を聴く一番の目的は性感向上ですが、その点有料作品はエロのパートが長い上に効果的で、とても有効だと感じます。

ただし買うのは、ある程度被暗示性が高められ、多少は快感も得られるようになってからでいいでしょう。私の場合、1年間はほぼ無料音声専門でした。

有料ものは、セルフありだったり時間が長すぎたりするものが多いのが悩みの種です。

は特によく聴いたもの。括弧内は声優です。

サイニーコンディショナー(美咲さゆり)

トレーニング用音声です。セール期間なら90%引きで買えることもあるようです。

よくできた作品ですが、私は話し方のくどさが苦手で、あまり聴いていません。

100円以下で買うチャンスがあれば買って損はないでしょう。

マインドイーター(沢野ぽぷら)

脳イキものです。有名レビューサイトで満点の作品です。

私にとって脳イキものは比較的得意(?)だと思っていたのですが、今のところこの作品で得られる快感はあまり大きくありません。耳から吐息を吹き込まれるところなどはとても気もちがいいですが・・・。全体に台詞がやや冗長に感じられるのと、しゃべり方が前のめりなのが気になってしまい、すぐうわの空になり没頭できません。また、口がいつもかわき気味なせいでしょうか、口の中を自分の舌で嘗め回すよう指示されるあたりが苦手です。

サウンド・オブ・エクスタシー催眠(沢野ぽぷら、野上菜月)

ドライオーガズムの練習にいいとレビューにあったので買いましたが、とてもいいです。

しっかり催眠状態に導き、入念に性感を高め、執拗にオーガズムに押し上げる一連の流れが効果的です。股間から脳までくまなく快感が行き渡る感じです。

この作品では、少し前に発売された「イジゲントリップ催眠」と同じセリフが結構使われていますね。イジゲントリップからストーリー性を除外したという位置づけのようです。長さ的には、今の私にはこれくらい(63分)がちょうどいいですね。

催眠音声ハニーベル(野上菜月)

ロリっぽいメイドに健気に奉仕されるシチュエーション。私はロリは苦手なのですが、それを差し引いてもよくできた作品です。

催眠がとても入念ですし、エロも股間と頭部(耳)両方を刺激してくれるところがいいです。私には少し長すぎますが結構聴いています。

イジゲントリップ催眠(沢野ぽぷら、野上菜月)

​1時間50分という長い作品です。腰痛もちの私には冒険でしたが意外に聴けました。ただし、音楽に共鳴して快感を得るということはできていません。

催眠スクール~催眠にかかる為の催眠音声~
(かの仔、みもりあいの、陽向葵ゅか、ユメノシオリ、山田じぇみ子、御上みみ)

​催眠にかかれない人のために制作された作品ですが、私はトレーニング用に買いました。同じ台本を9人もの声優(うち6人が女性)が読んでおり、ボリュームがすごいです。

女声だけでも催眠誘導(導入)が3種類×6人分(ただし一部欠)で15種類、本編のイメージ誘導が5種類×6人分で30種類あります。イメージ誘導は5種類つづけて聞いてもよく、順序も自由です。

私はあきがこないように、ExcelのRAND関数をつかって、いろんな声優の組み合わせで、いろんな順番の再生リストを30種類つくりました。同じ声優が連続して登場せず、かつすべての音声が同じ回数登場するよう調整するのに苦心しました。

各催眠の余韻をあじわいたいので、インターバル用の短い音声は、前後に5秒ずつ無音を加えました。

もっともイメージ誘導を5種類聞くと、導入や覚醒も含めると60分を少し超えてしまいます。種類ごとに連続性がないせいもあってか、長すぎに感じることが多かったです。

その後イメージ誘導を3種類に減らしたリストを新たに作りました。時間は40分程度です。

私には「学校」と「砂のお城」が合っているようなので、どちらかを必ず最後に流します。また、苦手な声優のは除きました。

(さらにその後、導入部分を省いて聞くようになりました。3分くらいの短い導入音声があるとありがたいのですが。)

悪魔な天使の快楽地獄(かの仔)

聞きはじめたころはあまり気もちよくなれず買ったのを後悔したくらいでしたが、頭部の血行改善が進むにつれ、脳に大きな快感が得られるようになりました。

「耳舐め成分多目」というふれこみですが、むしろ脳を吸われている感じで、これがとてもきもちいいです。(もっと高評価の「マインドイーター」ではいまいち気もちよくなれないのに不思議なものですね。)

台詞が冗長なのと、しゃべり方がぎこちないのとで、聞いていてちょっとまどろっこしいですが、催眠にはちゃんとかかれているみたいです。

聞いていてあんまりだれるところは編集ソフトでカットして聞いています。

ホワイトデー催眠2018(秋野かえで)

台詞が冗長に感じられ、すぐ上の空になってしまいます。

ちゃんと聞けていないので、作品の良し悪しはまだわかりません。

サキュバスのエナジードレイン催眠(沢野ぽぷら)

催眠もエロもよくつくり込まれていると思います。以前に買った同サークルの「サウンド・オブ・エクスタシー催眠」と同様、巧みに催眠を深め、また快感を高めてくれる構成になっていると思います。しかし股間への刺激が主なので今の私にはあまりあいませんね。

催眠性感マッサージ~スライム編~(誠樹ふぁん)

​催眠への入りかたもいまひとつですし、快感もあまり得られませんでした。特に前立腺マッサージは、性感が人なみ以下の私にはハードルが高すぎたようです。

『哀しみの催眠』シリーズ三本パック(分倍河原シホ)

「哀しみのイき人形」「哀しみの時計少女」「哀しみの実験動物」の3本パック。高評価なので自分にあうものがひとでもあればと思って買いましたが全部だめでした。とくに「哀しみのイき人形」は、自分が少女になるというシチュエーションが受けつけません。人によってはへとへとになるほどの快感が得られるそうですが・・・。

あとの2本はまた時期をおいてためしてみるつもりです。

催眠ASMR-水音色(陽向葵ゅか)

​高評価かつ耳舐めメインということで買いました。久々にヘビーローテーション確定です。しゃべりが棒読み気味なのが少し気になりますが、全体に心地よく聞けますし、やはり耳舐めものは相性がいいようです。

今日聴く音声の選びかた

被暗示性を高めるならこれ、頭部の血行をよくするにはこれ、というように、それぞれの目的に適した音声があります。しかし、そういうことにはとらわれないほうがいいと思います。

射精無快感症が治るまでに、どれだけの日数がかかるかわからないのです。あせって合理主義に走るよりも、その日その日に聴きたいなあと思ったものを聴くほうが長つづきするのではないでしょうか。声やしゃべり方が好きになれない声優のものも私はあまり聴きません。

イメージが苦手な人は

私は指示されたとおりにイメージするのが苦手です。

「力が抜ける」

「あたたかくなる」

「階段を降りる」

「水中に沈む」

はじめのうちは、こういったことをイメージしようとがんばってしまい、それがストレスになり、なかなか催眠状態に入れませんでした。

ところが無理にイメージするのをやめてみたら、催眠状態に入りやすくなりました

 

こんなふうに考えてみてください。

皆さんが小説を読むときは、情景を想像しながら読んでいますね。でも一生懸命に想像しようとはしませんね。自然と情景が頭に浮かぶのにまかせて読んでいるはずです。

催眠音声を聴くときも、その程度の想像でいいのです。極論すれば、自然と頭に浮かぶイメージが、自分の想像力の限界なのです。そのように割りきることが、私にはプラスにはたらきました。

「力が抜ける」と言われても、力を抜こうとがんばったりしません。術師が力を抜いてくれるのだと考えます。実際に抜けなくても気にしません。催眠状態に入らなければというプレッシャーをかかえずに、気分よく音声を聴くことを大切にしています

催眠音声を聴く環境

​再生機器

パソコンですと動作音が気になってしまうのでスマートフォンとイヤホンを使っています。動作音が気にならない人ならパソコンでもいいでしょう。

私はフリーの音声編集ソフトAudacityで全パートを結合してMP3形式で書き出すか、再生リスト機能のあるアプリを使っています。書き出しする場合、品質は128kbpsで十分です。

私は仰向けの体勢だと腰や首が痛くなるので枕には苦労しました。詰め物を出し入れして高さ調整のできるものを催眠オナニーのために買いました。もう少し張りこんで人間工学にもとづいたものを買うべきだったかもしれません。

​座って聴くタイプの音声は、すぐ腰が痛くなって没頭できないので聴きません。

掛け布団

寒い日は布団をかけたいですが、重いと気が散ってしまいます。軽いものを買うことを検討中です。

被暗示性の差は何からくるのか

催眠にかかりやすいことを「被暗示性が高い」といいます。

どんな人が被暗示性が高いかについては多くのサイトで言及されていますが、どこも性格などメンタルな要因にしか触れていません。

しかしメンタルというものは簡単に変えられるものではありません。そして私の場合は、催眠音声を聴くようになってから身体の変化を感じるようになり、身体が変化するにつれて被暗示性も高まっていきました

 

催眠状態になると、脳内にドーパミン、βエンドルフインといった物質が分泌されるそうです。そうはいっても「あ、今ドーパミンが出た」などとわかりはしません。

しかし私は、催眠音声を最初にいくつか聴いたときに、前頭部の頭頂付近がムズムズするのを感じました。どうやらこれは血行改善の予兆だったようです。

特にトレーニング用催眠音声の深化パートでは、頭頂付近におそらくは血液を通そうとする力が突き上げ、頭がこわばるのを感じました。この血液の通り道が少しずつ少しずつ押し広げられていき、それにつれて催眠状態に入りやすく、また深く入れるようになっていきました。

血液の流れが器官のはたらきに大きく影響することはいうまでもありません。

私の場合は頭部の血行改善が脳内物質の分泌を促し、被暗示性が高まったのだと思います。(あるいは逆に、脳が脳内物質を分泌しようとし、そのために必要な血流が促されたと考えるべきでしょうか。)

私は十代の頃から、大病こそしないものの体調は常に低空飛行でした。身体のあらゆる部位の血行がそれだけ悪かったのでしょう。今は頭頂付近が、血液の流れでいつもドクドクと脈打っています。まだ改善の途上です。

まとめますと、脳の血行の良し悪しが、被暗示性に大きく影響しているというのが私の実感です。

そして私にとって血行改善に有効だったのは、別頁で申し上げたように、気功と、もしかしたら歯の治療です。ほかにもヨガやスポーツなど、有効なものはたくさんあると思います。自分にあうものをぜひみつけてください。

​ドライが先かウェットが先か

そもそもオーガズムの経験がない者が催眠オナニーでオーガズムを得られるのかという問題があります。

普通の人は、射精の快感の記憶をたよりに催眠によるドライオーガズムに近づいていくのでしょう。一方私は多少の性的快感を得るのが精いっぱいで、オーガズムの感覚はある程度想像できるというだけです。

しかし、催眠オナニーによって得る快感は少しずつ増していますし、それにともなって普通の自慰での快感も高まっています。交互にくり返すことで一応の効果は得られているように思います。

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